【感想まとめ】アニメ「メイドインアビス」【全12話視聴後】

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(C) 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会 おすすめ度★★★★★5
(C) 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会

こんにちわ、ひろし(@anime__hiroshi)です!

ここでは、アニメ「メイドインアビス」の全12話視聴後の私の感想をまとめています。

毎話視聴後の感想をツイートしていましたので、そのまとめとなります。

もしまだアニメ「メイドインアビス」を視聴された事がない方は、↓の第1話視聴後のレビューを参考にしてもらってもいいかと思います。

それと、先に言っておきますが、10話でとある事情によりメンタルやられる可能性もあります。

 

作品としてはPG12となっています。

 

それが何を意味するのか・・・。

そういうのちょっと苦手かも・・・という方は、そっと閉じるボタンを押してもらって結構です。

という事で、早速アニメ「メイドインアビス」の全12話視聴後の感想をご覧ください。

 

 

メイドインアビスとは?

あらすじは以下

 

人類最後の秘境と呼ばれる、未だ底知れぬ巨大な縦穴「アビス」。

その大穴の縁に作られた街には、アビスの探検を担う「探窟家」たちが暮らしていた。

彼らは命がけの危険と引き換えに、日々の糧や超常の「遺物」、そして未知へのロマンを求め、今日も奈落に挑み続けている。

ヒロインのリコは孤児院で暮らす探窟家見習い。

アビスへの憧れが人一倍強い彼女は、母のような偉大な探窟家になることを夢見ていた。

ある日の探窟で、リコは謎の存在に生命の危機を救われる。

その何者かが放った熱線の跡を辿ると、そこには人間の少年そっくりのロボットが倒れていた。

リコはロボットにレグという名前を付け、孤児院の大人達の目を欺きながら、共に過ごすようになる。

レグが孤児院に入って2カ月が経つ頃、リコの母親であるライザの白笛と封書が地上に上がってくる。

封書には、誰も見たことがない深層の生物の情報と「奈落の底で待つ」と書かれた紙が同封されており、その中にはレグに似たロボットのような絵も描かれていた。

ライザの封書を読んだ2人は、アビスの深層を目指すこととなる。

リコは母親に会うために、レグは自分が何者なのか知るために…

引用元:メイドインアビスwikiより

 

 

メイドインアビス1話~5話感想

まずは前半です。

前半の印象としては、「母を訪ねて三千里」的なアニメだと思っていました。

大好きな母親に会いたい。

その一心で危険を顧みず、アビスの大穴に身を投じる。

雰囲気もほのぼの系で、リコとレグの掛け合いも面白い。

ゆったり、まったり、時に危険に立ち向かいながら、ふたりは様々な困難を乗り越えて行くのでした。

なんとも親泣かせな子供たちじゃないかぁ(泣)

・・・・・

・・・・・

・・・・・

なんて思ってたら、後で大変なことになります。

 

 

メイドインアビス6話~9話感想

母ライザと同じ白笛のオーゼンが登場。

なんか猫背で時々しゃきっとする、謎のキーパーソン。

多くの謎に包まれて登場しますが、あまり多くは語らず。

 

ただ、白笛はある意味変態だらけだという事だけは理解できました。
(恐らく映画版でここがしっかり描かれているのだと思います)

 

オーゼンにもっと色々な話を聞きたいところですが、リコとレグはさらに深層を目指して行きます。

そして、いよいよ禁断の10話です。

心臓の弱い人は、私がツイートに添付した画像だけでもNGかも分からないので、以下は自己責任でお願いします。

 

 

メイドインアビス第10話感想

この第10話でほのぼの系アニメが崩壊します。

「巨人の盃」と呼ばれる深界四層に到達したリコとレグ。

そこで、タマウガチと呼ばれる怪物に襲われます。

このタマウガチの針は鋼を突き刺し、毒を持っています。

その毒に犯されると人は死にます。

そんなタマウガチの針に、リコは手を刺されてしまうのです。

毒にやられ、リコの手は次第に肥大。

そして、体にも毒が回り始めます。

リコもレグもこれを治す薬を持ち合わせていません。

助けを求めようにも、周りには誰もいません。

 

リコは血の涙を流し、耳や口からも血を吐き出します。

 

苦しみ続けるリコ。

何も出来ずにリコの名前を叫ぶ事しかできないレグ。

このままではリコの全身に毒が回ってしまい、もう時間の問題・・・

そこでリコは行き絶え絶えに言います。

 

「私の腕を切り落として」

 

その言葉を聞いてレグは決心します。

まずは、リコの腕にロープを巻き付け血を止めます。

次に、リコの口に枝を咥えさせます。

 

そして、折る。

 

リコの腕はあらぬ方向にひん曲がる。

 

次は、切断。

 

刃を当てるも、なかなか切れない。

気持ちがあせる。

血の匂いをかぎつけて羽虫が飛んでくる。

そうしているうちにリコの呼吸がどんどん薄くなり、レグはどうしていいか分からなくなり泣き叫ぶ。

そこへ謎の少年?が現れる。

ここまでが第10話となります。

これまでの話の流れとは打って変わって、なんともグロいシーンが出てきます。

この一連のシーンで、多くの人が心を病んだことでしょう。

あまりにも衝撃的というか、そのギャップに悪意というか敵意みたいなものを感じた人もいるかもしれません。

ただ、作者のつくしあきひとさん的には、視聴者のそういった反応も想定内で、よりリアリティを求めるための手段のひとつにすぎないのかもしれません。

とにもかくにも、この第10話で惹き付けられた人はこの後についても、ひとつの作品として興味深く観られると思います。

逆にそうでない人には、さらなる展開に辟易としてしまうことになるでしょう。

 

 

メイドインアビス11話~13話(最終話)感想


第10話があまりにも衝撃的すぎて第11話はどうなるかと思いきや、謎の少年?ナナチによるリコの腕の施術回。

施術に必要な物をレグが集める。

それを使ってナナチがリコの腕の毒を取り除く手当てをする。

第10話から一転、あまりグロいシーンはないんだけど、ミーティと呼ばれる異形の生物が現れる。

パッと見は、目と口があるスライムみたいな生き物。

実はこのミーティがとんでもない事になるとは、この時は露知らず・・・

 


実は、ミーティは元々人間で、白笛のボンボルドの「実験」でこんな姿になったのでした。

ミーティはこの姿になったおかげで、

 

死ぬ事もできず、痛みを感じても言葉を発する事もできず、涙を流すことしかできない。

 

ナナチがまだ小さかった頃、唯一心を開いて仲良くしてくれたのがミーティ。

当時の面影はこれっぽっちもない。

そんなミーティをナナチは、「殺してくれ」とレグに頼む。

レグもこのナナチの意志に賛同する形で、ミーティに火葬砲を放つ。

ミーティのくだりについては、たしかにPG12だなと納得。

 


第13話では、恐ろしい白笛の存在とナナチの過去について深堀りされています。

白笛のボンボルドが、ナナチとミーティに対して行ったこと。

さらった子供たちを深層深くまで一旦下降させ、そこから急上昇させる。

物語の中で何度となく触れられてきましたが、底から上に上がる際には上昇負荷(アビスの呪い)がかかり、身体に異変をきたすことになります。

時にそれは命に関わることも・・・。

それを研究?していたのが、白笛のボンボルド。

ナナチとミーティも幼い頃ボンボルドにさらわれ、この「実験」に強制的に参加させられる。

子供たちはまるで夢の国に連れて来られたかのような笑顔だったのに、

 

実は、そこで子供を使った人体実験をしていたのでした。

 

これの実験により、多くの子供たちがミーティと同じ異形の形へと姿を変えたが、なぜかナナチだけは今の姿へと変貌。

この姿をナナチは「成れの果て」と呼んでいた。

ある意味ナナチは「実験成功」だったのかもしれません。

そんな実験施設を、ナナチはミーティを連れてなんとか逃げ出し、今の隠れ家に辿り着いた。

そこで多くの時間が流れ今に至り、レグとリコに出会う。

そして、レグ・リコ・ナナチの3人は、さらなる深層へと進む冒険に旅立つのでした・・・。

 

まとめ

(C) 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会

(C) 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会

アニメ「メイドインアビス」は、第9話までは小学生にも見せたいアニメです。

どこかジブリ系アニメに似た雰囲気もあったりします。

ですが、第10話からはとてもじゃないけど見せられません。

恐らく多くの人がこの第10話からの展開に賛否の否を唱えたことでしょう。

 

物語を描く上で、この表現が必要なのか?

 

結論から言うと、そもそものテーマとして、生と死へのリアリティの追求があったようです。

メイドインアビスの作者:つくしあきひと氏はインタビューで↓のように答えています。

 

 

あえて、生と死へのリアリティをレグやリコ、ナナチに表現させるというのがなんとも酷ではあります。

だからこそ、よりリアルに生と死を感じることができる。

そんなもの子供たちにやらせるなんて、まさに「度し難い」訳ですが、ぬるま湯に浸かった現代社会の人間には恐ろしく突き刺さるんですよねぇ。

幼い少年少女が命を賭してまでアビスの深層へと歩みを進めていく。

その姿を見ることで、よりリアルに読者に突き刺さり、感情を大きく揺さぶる作品となる。

そんな作品だからこそ、映画化もされ今尚多くの人に愛されるのだと思います。

 

入りはその作風もあり相当低いのですが、テーマ自体は逆に重い。

 

そのギャップに着いて行けない人は途中離脱もありでしょう。

ですが、きっと目を背けちゃいけないんじゃないかな。

現代社会に生きていても、ついつい目を背けたくなるような事ってありますよね?

そんな時、あなたは毅然と前を見る事が出来ていますか?

「メイドインアビス」はそんな現代人に対するアンチテーゼのような作品だと思えて仕方がないのですが、果たしてこの先どうなって行くのやら。

今後の展開から目が離せません!

 

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