【感想】アニメ「デスビリヤード」第1話(完結)を忖度なしでレビューしてみた!

©立川 譲/株式会社マッドハウス/文化庁 アニメミライ2013 おすすめ度★★★☆☆3
©立川 譲/株式会社マッドハウス/文化庁 アニメミライ2013

こんにちわ、ひろし(@anime__hiroshi)です!

今回紹介するアニメは、「デスビリヤード」です。

この「デスビリヤード」は、鴉九龍(@kurontya)さんからおすすめアニメとして紹介していただきました。

タイトルから察するに、

 

デスノートのような命を賭けるような話かな

 

と思ったら、まさにその通りでした。

ただ、オチはまったく自分の思っていたものとは違っており、観る人によって大きく評価の分かれるアニメだなぁと思う作品でした。

 

ひろし
ひろし

なんか最近の大衆演劇的なアニメに飽きてきたなぁ

 

という人にはおすすめしたいアニメです。

ということで早速、アニメ「デスビリヤード」第1話(完結)の感想をレビューして行きます!

 

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アニメ「デスビリヤード」のあらすじ

■アニメ「デスビリヤード」公式Youtube動画より

デス・ビリヤード PV

「ここがどこなのか、という問いにはお答えできません」

「これよりお二人にはゲームをして頂きます」

「ゲームは命をかけて行なって頂きます」

「そして、ゲームが終わるまで当店から出ることはできません」

強制的にルールを課せられた男二人。

やがて剥き出しになっていく人間の本性。

デスゲームの果てに待ち受けるものは?

引用元:アニメミライHPより

 

 

前情報なしでアニメ「デスビリヤード」第1話(完結)を観た感想・ネタバレ

©立川 譲/株式会社マッドハウス/文化庁 アニメミライ2013

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アニメ「デスビリヤード」とは、マッドハウス制作による日本のアニメ映画作品です。

2013年3月2日に『アニメミライ2013』の1作として公開されました。

ちょっと古いと思われるかもしれませんが、この世界観は色褪せない作りとなっています。

ちなみに、2015年1月から3月まで「デス・パレード」というタイトルでテレビアニメとしても放送されました。

 

物語の始まりは突然に

©立川 譲/株式会社マッドハウス/文化庁 アニメミライ2013

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主人公は青年と老人。

何の前触れも無く、ふたりは謎のBARに現れます。

そこでバーテンダーに理由も告げられず、ビリヤード対決を強要されます。

このBARから出る方法はなく、ただ命を賭けてビリヤードをする事しかできない。

 

まさに、絶体絶命の状態です。

 

ここで誰しも想起するのが、「カイジ」だと思います。

お金や時には体の一部を賭けてまで博打をする、あの「カイジ」です。

ただ、アニメ「デスビリヤード」は、「カイジ」とはちょっと趣きが違います。

 

ビリヤードを通して過去を振り返る

©立川 譲/株式会社マッドハウス/文化庁 アニメミライ2013

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ビリヤードを通して、老人と青年は過去の自分の人生を振り返ります。

老人は、戦争と奥さん。

若い頃の戦争体験。

奥さんの作ってくれたぬかづけとお酒を縁側でやった思い出。

 

©立川 譲/株式会社マッドハウス/文化庁 アニメミライ2013

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若いながらも仕事もプライベートも充実させていた青年。

だがある時魔が差したのか、浮気現場が彼女にバレてしまう過去があった。

こうして老人と青年は、ビリヤードというゲームを通して、過去の自分の人生に再度向き合うのでした。

 

青年は若さゆえに・・・

©立川 譲/株式会社マッドハウス/文化庁 アニメミライ2013

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青年はビリヤード経験もあり、序盤は有利にゲームを進める。

が、しかし、実はこの老人が曲者で、実はビリヤードが相当達者。

青年以上にビリヤードが上手く、一気に老人が優勢となり、青年の勝利は絶望的に。

 

そこで青年は老人に手をかけるという暴挙に出る。

 

老人も昔取った杵柄で応戦するも、最後は青年に殺されてしまう。

生きるか死ぬかのゲームで形勢が圧倒的不利な状況になった青年は、なんと老人を殺めてしまうことに・・・。

 

天国か地獄か

©立川 譲/株式会社マッドハウス/文化庁 アニメミライ2013

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だが、死んだと思われた老人は生きていて、ふたりは天国or地獄行きのエレベーターに乗せられる。

果たして2人が向かうのは天国か地獄か・・・。

実はこのシーンの前に、青年のとある「叫び」があります。

ですが、その青年の「叫び」の意味するものが、このアニメ全体の本質を表しておりぜひ実際に視聴していただきたいので、ここでは言及を控えます。

以下ネタバレありです。

 

 

ネタバレ

©立川 譲/株式会社マッドハウス/文化庁 アニメミライ2013

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実は、この青年と老人はすでに死んでいます。

 

青年は浮気が彼女にバレて刺殺され、老人は死因は言及されていませんでしたが、死んだという設定です。

ふたりが連れて来られたこのBARは、死後天国か地獄に行くわけだけど、その前に過去の自分の所業を今一度振り返る場として設けられているものだと想像できます。

バーテンダーは自らを裁定者と呼んでいることからも、このBARが「裁定所」という事が言えると思います。

使者はこの「裁定所」で人生を再度振り返ることになります。

それによって、天国に行く事になるのか、それとも地獄に行く事になるのか、最終的な「裁定」がバーテンダーである「裁定者」から下されるのです。

ちなみに、作品内でどちらが天国でどちらが地獄に行ったか、については明かされることはありません。

その答えは、視聴したあなたに委ねます、というスタイルの終わり方を迎えます。

 

アニメ「デスビリヤード」第1話(完結)はこんな人におすすめ!

©立川 譲/株式会社マッドハウス/文化庁 アニメミライ2013

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私がこのアニメ「デスビリヤード」を観てまず感じたのは、藤子不二雄Ⓐによる日本のブラックユーモア漫画作品「笑ゥせぇるすまん」のリメイクか何かなのかな?と。

 

・観終わった後のスッキリ感がない。
・なんだかモヤモヤした物が残る。
・人間の業の深さを垣間見る。

 

そんな気にさせるアニメです。

苦手な人は全く受け付けないと思います。

「笑ゥせぇるすまん」も当時は話題にはなりましたが、好みがはっきり分かれた作品だったと記憶しています。

アニメ「デスビリヤード」も、この世界観やシナリオ・設定が好きな人は好きだろうし、嫌いな人は嫌いだろうなと容易に想像が付く作品です。

若い方はあまりご存じないかもしれませんが、もしあなたが「笑ゥせぇるすまん」を観た事があって、自身の嗜好にあうアニメだったとしたら、このアニメ「デスビリヤード」を観る事を強くおすすめします。

逆にそうでもなかったというのでしたら、観たとしても「笑ゥせぇるすまん」と同じ感想を抱く事になると思います。

 

まとめ

©立川 譲/株式会社マッドハウス/文化庁 アニメミライ2013

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最後にひとつだけ気になった事が。

 

老人はバーテンダーと何を語ったのか?

 

です。

ラストシーンのエレベーターに乗る前に、老人とバーテンダーが言葉を交わすのですが、そこにセリフがないんです。

青年には最後の「叫び」がありました。

それとは対極的に、老人の「最後の言葉」にはセリフがありませんでした。

ここは作者なりの、視聴者に対する投げかけになるのでしょうか?

私も視聴後に、思わず考えてしまいました。

例えばそれは遺言なのかもしれません。

もしくは、取り戻せない過去への後悔の念なのかもしれません。

観終わった後に、なかなかスッキリする作品ではありませんが、なにがしかを考えさせられるアニメだという事は間違いありません。

あなたなら、死ぬ前に一体何を言い残したいですか?

ということで、以上、アニメ「デスビリヤード」第1話(完結)の感想&レビューでした!

 

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余談

実は「笑ゥせぇるすまん」第1話がAmazonプライムで観られるって知ってましたか?

先日サザエさんの第1話がAmazonプライムで観られるって知って驚いていたのですが、Amazonプライムまじやべぇっす( ̄▽ ̄;)