こんにちわ、ひろし(@anime__hiroshi)です!
今回紹介するアニメは、「ブギーポップは笑わない」です。
このアニメを観て思ったのは、

アニメの第1話って本当に難しいなぁ
という事。
↓の口コミにも書かれているのですが、観る人によって感想がまっぷたつなんです。
・1話でどれだけ面白いものが作れるか?
アニメの1クールには時間的制約もあります。
予算の兼ね合いで、原作からカットしないといけないエピソードや描写もあるでしょう。
それら全てをひっくるめた上で最高の作品を作るのは、相当骨の折れる仕事だと思います。
私自身は、この「ブギーポップは笑わない」は、タイトルは知ってましたが、原作や前作を観たことがありません。
その上での感想を一言で言うと、
でした。
実際、以下の感想についても第2話を観る前に、第1話を再度観てから書いています。
賛否両論あるアニメですが、果たして私の目にはどう映ったのか?
早速、アニメ「ブギーポップは笑わない」第1話の感想をレビューして行きます!
アニメ「ブギーポップは笑わない」のあらすじ
■アニメ「ブギーポップは笑わない」公式Youtube動画より
ぼくは自動的なんだよ。
名を不気味な泡(ブギーポップ)という–。
エンタテインメントノベルでNo.1シェアを誇るレーベル・電撃文庫に多大な影響を与えた、今なお色褪せることのない名作として、絶大な支持を集める人気タイトル「ブギーポップは笑わない」シリーズが、刊行から20年の節目で待望のTVアニメ化!
引用元:公式HPより
前情報なしでアニメ「ブギーポップは笑わない」第1話を観た感想・ネタバレ

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
完全にネタバレにはなりますが、第1話のあらすじを時系列でまとめました。
会話のシーンも本編のままを引用しています。
その謎に満ちた言葉の端々は、何を物語っているのか?
とにかく、ブギーポップと竹田啓司の会話のシーンが印象的です。

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
竹田啓司は街で恋人の宮下藤花を待っていた。
そんな時突然泣きながら歩く男性が・・・。
周りの人間は誰も彼に興味を示さない。
それは竹田啓司も同じ。
泣きながら歩いている男性を、謎の大きな帽子を被りマントを羽織った謎の人物が駆け寄り支える。
「君たちは泣いてる人を見て何とも思わないのか」
「これが文明社会って訳か」
異様な雰囲気に警官が駆けつけるが、そのマントの人物は触れることなく警官を吹き飛ばす。
その光景を見て竹田啓司が気になった事。
それは、そのマントを羽織った人物が恋人の宮下藤花にそっくりだったという事。

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
今全校で女子生徒が4人も家出していると話題になっている。
宮下藤花にデートをすっぽかされる。
連絡も付かない。
突然何事もなかったかのように、体調が悪かったとSNSで連絡が来る。

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
新刻敬(にっときけい)と下校途中、校舎の屋上に先日の宮下藤花に似た謎の人物を見つける。
そこには、宮下藤花似のマントの人物がいた。
名をブギーポップというらしい。
ブギーポップ曰く、「二重人格という概念が一番近い」
戸惑う竹田啓司にブギーポップは言う。
「全人類に危機が迫っている。だから僕が出てきた」

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
突然の宮下藤花からの電話。
何度も電話もらってたのにごめんね、と。
まるでブギーポップとの事は何もなかったかのように・・・。

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
屋上でブギーポップと語るシーンが印象的。
「宮下藤花の記憶は都合の良い物に修正される」
「僕だって好きで出ているわけじゃない」
「僕は自動的なんだよ」
「不気味な泡=ブギーポップってことさ」
「この学校には魔物が巣食ってる。本格的に動き出したら世界は終わりだ」
宮下藤花の別人格であるブギーポップは、学校の屋上で竹田啓司と語りあう。

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
「僕には主体性がない」
「僕は自分がやらなければならないという使命のためにここにいる」
「君は僕を治したいのかな」
「宮下藤花が君を好きになったのを分かる気がするよ」
竹田「魔物ってどんなやつなんだよ」
「絶対に他人に言ってはいけないよ。いるのは、人を食うものだ」
「さて、僕の時間は終わりだ」
ブギーポップの語りのシーンが多い。
それに竹田啓司が相槌を入れたり、わずかばかりの質問をする。
謎が深まるばかりで、何も解決しない。
唯一分かっているのは、竹田啓司が話しているのは、宮下藤花のもうひとつの人格であるブギーポップということだけ。

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
「女の子が生涯で一番美しいときに、それ以上醜くならないように殺してくれる、それがブギーポップ」という噂が流れる。
突然姿を消した紙木城直子。

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
屋上に行くと、宮下藤花の格好をしたブギーポップがいた。
危機が去ったからもう帽子とマントをする必要がなくなったらしい。
そして、ブギーポップは言う。
「これでお別れだ。竹田くん」
「ありがとう竹田くん。君といた時間は楽しかったよ」
「君は初めて友達と呼べる存在だったかもしれない」
「竹田くん。夢が見られない、未来を想えない、そんな世界は間違っている。でもそれと戦うのは残念ながら僕ではない。君たち自身なんだよ。世界は誤りで満ちているんだ。」

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
そう言うと、ブギーポップは屋上から飛び降りてしまう。

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
ブギーポップはいなくなったが、宮下藤花は健在。
一緒に下校途中、霧間凪(きりまなぎ)と出会う。
宮下藤花に握手を求める霧間凪。

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
なぜ霧間凪は宮下藤花に握手を求めたのか。
第1話はここで終わる。
結局ブギーポップとは何者か?

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
第1話の感想は、色々思うところはあるが、結局はそこの1点に収束していく。
疑問符しか残らない。
が、それが作者からの問いかけなのかもしれない。
とでも言いたいのだろうか?
ただ、その答えを第1話だけに求めるのは酷というものなので、その正体は第2話以降で明かされるものと考えるのが賢明だと思われます。
ブギーポップの言う、人類の危機とは何なのか?
再びブギーポップが現れることはあるのだろうか?
個人的には、第2話を思わず観たくなる第1話でした。
独特の世界観は観る者を選ぶかもしれない

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
作品としては、全体的に暗いです。
BGMも盛り上がらないし、見方によってはダラダラ物語が進んでいく、という印象を受ける人もいるかと思います。
なんだかダークファンタジー系っぽいけど、それっぽい戦闘シーンや魅力的な登場人物が出てくるわけでもない。
謎のマントと帽子をかぶったブギーポップと、今風の高校生である竹田啓司との屋上での会話シーンが第1話のほとんどを占める。
その会話はキャッチボールがされず、聞いた者には疑問符しか残らない。
私は、知りたくなりました。
アニメ「ブギーポップは笑わない」のネットの口コミや評判は?
続いては、アニメ「ブギーポップは笑わない」のネットの口コミや評判についてです。
欠陥品としてのアニメ化。
現代にアニメ化という事で再編成はしなければならないと思いますが、
もっとも重要な説明が丸々カット。監督が3話までみてくれってとで語ってますが
3話まで観てアニメや映像化にあたって一番重要な音楽の必要性を
製作陣側が理解してないという致命的な点が浮かび上がっただけでした。
あなたのための物語
1話、2話を見て素晴らしく見事なアニメ化だと思えた。
2000年に、原作小説の外伝という形でアニメ化されているが、どこか消化不良な印象があった。
今回は原作と真っ向から向かい合ったストーリーでのアニメ化。キャラデザや台詞、時代背景が大きくリファインされているが不満はない。
何故ならば今回のアニメは、20余年前の原作ファンへ向けたリメイクではなく、今の若者に向けた野心作だからだ。
当時私が興奮して傾倒したブギーポップシリーズ。その魅力を新しい世代に伝えることは私には出来ない。
原作の魅力をどうやっても表現しきれないからだ。
だからこの作品の魅力を知るには、各人が自分で体験してもらうしかない。
3話までみた感想
正直、原作小説をちゃんと読んだのか?という出来です。
キャラクターデザインが今風になっているのは仕方ないかもしれませんが
原作小説の独特の世界観、哀愁漂う雰囲気が全く再現されておらず
小説の会話文のみで構成したような、上っ面だけのものに成り下がっています。
ブギーポップの戦闘シーンではニュルンベルクのマイスタージンガーの口笛
がないのも、重要なのにそこを省いちゃ駄目だろと思いました。
アニメ「ブギーポップは笑わない」第1話はこんな人におすすめ!

(C) 2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
物語として、第1話で何かが大きく動くこともなく、淡々と屋上でのブギーポップと竹田啓司の会話シーンが続きます。
いわゆる学園物でもないし、笑いの要素なんて1mmもない。
なんだか、考えさせられる内容のようだけど、何をどう考えたらいいのかも分からない。
まるでメビウスの輪のような会話が続く。
文字で表すとそんな雰囲気のアニメなのだが、これが一般人にウケるかと言うと正直難しいと言わざるを得ない。
ただ、少しダークな雰囲気が好きで、思考することに抵抗のない人。
そういった人にはぜひ観て欲しいアニメです。
なんだかバタバタ忙しいだけのアニメで、1年後には記憶に残らないような作品ではなく、恐らくこの「ブギーポップは笑わない」は、3年後でも記憶に残るアニメであることは間違いないでしょう。
まとめ
とにかく、ブギーポップの謎の会話があなたの好みに合うかどうかだと思います。
そこに少しでも興味を持ったのであれば、ぜひ観てください。
最初は、なんだこのブギーポップって人物は?
なんでそんな雲を掴むような言い方しか出来ないんだ?
って、思うはずです。
その後、それってどういう意味なんだろう?と思うか、なんか面倒くさいこと言ってるなぁ、と思うか。
きっと感想はまっぷたつになると思いますので、↑で少しネタバレした会話の中身を観て、頭の中に???がいっぱい出てきて、その?の意味を少しでも知りたいと思ったら、ぜひ本編を観てみてください。
アニメという動画からかもし出される雰囲気と、ブギーポップ独特の語りに魅了されるかもしれませんよ。
ということで、以上、アニメ「ブギーポップは笑わない」第1話の感想&レビューでした!